薗田町長のメッセージ

更新日:2024年04月01日

令和5年川根本町成人式・式辞【2024年1月9日】

新春の良き日に、晴れて二十歳を迎えられました43名の皆さん、誠におめでとうございます。皆さんの門出をお祝いするとともに、今日まで愛情をこめて育ててこられたご両親をはじめご家族の皆様、そして熱心にご指導してくださった諸先生方に対しましても、心からお喜びを申し上げます。

さて、晴れて二十歳となられた皆さんには、これから社会の一員として大きく羽ばたいてほしいと思います。

ただ、人生には、良い時も悪い時もあります。失敗をして悩むことも、挑戦してつまずくこともあるかと思います。しかし、若い皆さんは、まだまだ上手も下手もありません。いろいろな経験を積み重ねながら一日一日を大切に歩んでほしいと思います。

いつの日か、自分に問う時が来るとしたら、その時々で答えを出していけば良いと思います。

私自身、今も、いつも、問いかけながら、方向を見つけて事にあたっています。常に「問い続ける」ことを忘れず、「川根本町愛」を胸に、千年先も続く町を目指して懸命に取り組んでまいります。

共通の思い出を持つ、かけがえのない仲間がいるこの川根本町という小さな町が、未来に向かって、力いっぱい頑張っているということを忘れないでください。

そして、この町が持つ温かさ、優しさ、強さは、次代を担う皆さんにも、きっと受け継がれていると信じています。一人でも多くの人が、これからの「ふるさと川根本町」に関わっていただくことを期待しています。

結びに、深い愛情をもって献身的に皆さんを育ててこられたご両親、ご家族への感謝と、ふるさとを愛する心を忘れることなく、自らの夢の実現に向けてご活躍されることを期待しています。

新年のあいさつ【2024年1月1日】

町民の皆さまにおかれましては、希望と輝きに満ちた新年を迎え、健やかにお過ごしのことと心からお慶び申し上げます。平素は、町政全般にわたり温かいご支援とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、2023年を振り返ってみますと、2022年9月発生の台風第15号災害が町に残した爪痕の大きさや、新型コロナウイルスの感染拡大を経験し変化する社会の様子を大いに実感し、安心・安全なまちづくりに対する思いをあらためて強くした1年でありました。

なお、現在一部区間の運行となっている大井川鐵道本線に関しましては、全線復旧に向けて国や県を中心とした検討会が設立され、町も協議を進めているところです。「大井川鐵道全線復旧を支援する会」の皆さまによる署名活動をはじめ、多くの関係者の皆さまによる各方面での取組を深く受け止めているところです。こうした状況ではありますが、町も島田市をはじめ近隣市町と連携し、コロナ禍で注目されるようになったアウトドアや自然を活用したアクティビティーなどの魅力を積極的に発信し、大井川流域の賑わい創出と誘客事業を進めて参ります。

昨年11月には、川根本町や島田市川根町の住民など、有志の皆さまを中心とする「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」が、「挑戦できるまち」を創り上げようと、旧中川根第一小学校グラウンドにて「耐久サッカー」の世界記録の更新を目指すイベントを開催しました。町内外問わず子どもからお年寄りまで幅広い世代の皆さまが集まり、最終的には2371人もの参加をいただいたことに、深い感銘を受けました。関係者の皆さまに深い感謝を申し上げます。

私は、「まちづくり」は「人づくり」であると考えています。「人を大切にするまち」「人を喜ばせるまち」には、人が集まります。町内外から集まった皆さまの活躍できる場がこの町にあり、そこで生み出された魅力と活力が発信されることで、さらに多くの方々がこの町にお越しいただけると考えております。町としましても、春夏秋冬の四季を通してにぎわい創出に向けたさまざまなイベントを実施し、皆さまと連携して交流人口の増加を図っていきたいと考えております。

また私は、町民の皆さま一人ひとりが豊かな心をお持ちであることに、この町の素晴らしさを感じております。加えて、お茶、ゆず、シイタケなどの良質な農産物を育む豊かな自然も強みです。こうした町の自慢である温かい人間性と恵まれた自然環境を活かしながら、町民の皆さまが「住み続けたい」と思えるまちづくりを進めるため、定住・移住施策を本年も引き続き展開してまいります。

新年を迎えるにあたり、私の不変の思いである「未来・創造をつなげるまちづくり」への決意を新たにするところです。常に自分自身に「問い続ける」ことを忘れず、「川根本町愛」を胸に、千年先も続く町を目指して懸命に取り組んでまいります。

最後になりましたが、引き続き、町民の皆さまのご協力と参画・協働をお願いしますとともに、2024年の干支である「辰」のごとく上昇し、飛躍の1年となりますことをご祈念申し上げ、新春のごあいさつといたします。

 川根町長 薗田靖邦

川根本町戦没者追悼式祭文【2021年11月20日】

本日ここに、戦没者の御霊をお迎えして、ご遺族の方々、並びに来賓各位のご列席をいただき、令和三年度川根本町戦没者追悼式を執り行うにあたり、謹んで追悼の誠を捧げます。

先の大戦が終わりを告げてから、七十六年の歳月が過ぎました。遠い異国の地で、ひたすら祖国の安泰を願い、故郷の家族の身を案じながら、戦禍に倒れられた数々の方々の無念を想うとき、誠に哀悼の念に耐えません。心からご冥福をお祈り申し上げます。

ご遺族の皆様方におかれましては、最愛の肉親を失い、深い悲しみを抱えながら、あらゆる苦難に耐え、立派にご子弟を養育され、家庭や地域を守ってこられました。そのご努力に対し、あらためて、心から敬意を表します。

戦後、わが国は、戦没者の尊い犠牲と、国民一人ひとりのたゆまぬ努力により、平和で美しく豊かな国を築き上げてまいりました。

本町も、その中にあって、先人の知恵や技を受け継ぎ自然と共に生きる暮らし、人と人とがふれあい、健康で潤いのある町づくりを進めてまいりました。

社会情勢の荒波に揉まれながらも、着実に町づくりが行われてきたのも、ひとえに、戦没者各位のご加護と、住民の皆様方のご支援・ご協力の賜と、厚くお礼申しあげます。

しかし、国内外では、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの感染者が出ており、未だ終息の目途が立っていない状況であります。

国内にあっては、七月に静岡県熱海市で発生しました土石流災害により、多くの方々が被災をされ、大きな自然災害に驚きを隠せません。これらに対し私達国民は、互いに助け励ましあい、乗り越えて行かなければなりません。

本日、ここに戦没者の御霊を皆様方と共にお祭りし、あらためて恒久平和を祈り、明日の地域のために、心を合わせていくことは、誠に、意義深いものがあると存じます。

今後もここに住む町民の一人ひとりが、町への愛着と誇りを持ち、誰もが安心して暮らせるふるさとを目指して、互いに助け合い、活気あるまちづくりを進めることを御霊にお誓い申し上げます。

終わりに、戦没者の御霊が安らかならんことをお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様方のご多幸を心から祈念いたしまして、私の祭詞といたします

川根本町議会第4回臨時会【2021年10月22日(金曜日)】

この度、川根本町長に就任いたしました薗田靖邦です。この町長選挙におきまして私にいただいた1票1票の重み、そして選挙中にいただいた町民皆さまの声をしっかりと受け止め、これから町政に臨んでまいります。今は、その重大な責任に身の引き締まる思いでおります。

国政では、現在、参議院補欠選挙、衆議院議員総選挙の真っ只中であり、国民がどのような選択をし、この国がどのような道に進んでいくのか、大変重要な局面を迎えているところです。その中でも争点となっているリニア工事に伴う大井川流量減少の問題につきましては、大切な水と自然環境を守る責任があります。これまでどおり、流域市町の理解が無いままの着工はあり得ない話です。私は、引き続き県・流域市町と連携し、毅然とした対応をしていきます。

いずれにせよ今回、川根本町を隅々まで回らせていただき、このコロナ禍の中、町民の皆さまの苦境や不安な声、様々な提言をいただいてまいりました。それはここにおいでになる議員の皆さまも同じであったことと思います。だからこそ私たちは、川根本町に住まう大切な住民の方々の安心と安全な暮らしをしっかり守ること、そして何より大切な命を守ることを最優先しなくてはなりません。今後予定されている3回目のワクチン接種を速やかに行うと同時に、徹底した感染予防対策を図ることが重要だと考えます。その上で停滞した経済の活性化、事業者の皆さまへの支援に努めていくことが重要だと考えています。

少子高齢化に伴う人口減少は、地域経済の縮小を招き、雇用の場の確保や生活基盤の維持が困難になることが危惧され、歯止めをかけなければならない喫緊の課題です。この状況を打破するためには、更なる移住定住対策に取り組む必要があります。コロナ禍で都心部から地方への移住希望者が増加傾向にある今をチャンスと捉え、希望者にわかりやすい情報発信体制を構築し、移住前後の相談、支援体制の強化を図らなければなりません。

そして、町の主要産業である茶業のほか、観光業や商工業、林業の発展を促すためには、後継者の確保が急務です。次代を担う人材の育成・定着に向けて、関係機関と連携を図りながら、既存事業者への持続可能な操業支援、そして新規参入者への起業支援体制を早急に整えていかなくてはなりません。

また高齢者や障害がある方への生活支援、子育て支援体制の強化、教育環境の充実、既存施設の有効な活用について等、様々な問題が山積しています。地域住民の皆さまの思いや声をしっかりと受け止めて、施策を確実に実行していくことこそが、私たちの務めではないでしょうか。

これから行政と議会が両輪となって町政が進んでいくわけですが、どちらかの輪っかが破損したり、空気が抜けたりしていては、大切な町民を安心・安全な暮らしに導いていくことはできません。これからの4年間、私も議会の皆さまも、町政を担う者として町民の目線に立ち、誰もが安心・安全で暮らせる町づくりの実現に向けて、共に努力していきましょう。

町長室の扉は、常に開いています。議会の皆さまとたくさんの対話を重ねていきたいと思います。川根本町の町民の明るい笑顔・幸せを常に思い描きながら、そして川根本町の未来のために、ご協力をお願いいたします。

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