たばこ対策について

たばこの煙には、依存性のあるニコチンをはじめ、タール、一酸化炭素、アンモニアなど判明しているだけで200種類以上の有害物質が含まれており、そのうち50種類以上が発がん性物質です。これらの有害物質は主に肺胞から吸収されますが、口腔や気道、胃、腸管からも吸収され、全身の臓器に影響されます。

人が、他人の喫煙により発生したたばこの煙を吸わされることです。たばこの煙における有害物質は、喫煙者が吸う「主流煙」より、たばこの先から出る「副流煙」に多く含まれます。副流煙は燃焼温度が低い煙のため、有害物質の多くが分解されずに含まれており、さまざまな害を及ぼします。

受動喫煙には、乳幼児突然死症候群、子どもの呼吸器疾患や喘息、大人の脳卒中、肺がん、虚血性心疾患などのリスクがあります。

喫煙者は、望まない受動喫煙をなくすため、周囲にどのような人たちがいるか、今いる場所がどこであるか、ということについて、配慮する必要があります。

• 歩きたばこをやめること
• 人通りの多い場所での喫煙をやめること
• 自宅での喫煙場所の見直す
• 吸い殻はポイ捨てせず灰皿に捨てること

世界保健機構（WHO）では、「たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となること」を目指し、1989年から、毎年5月31日を『世界禁煙デー』と定めています。

厚生労働省は、1992年から、世界喫煙デーに始まる1週間（5月31日～6月6日）を『禁煙週間』として定めています。