徳山神楽
徳山神楽は、江戸時代前期に定着し、代々氏子に伝えられてきたものと言われています。神楽歌を記した文書で現在残っている最も古いものは、延宝2年(1674)のものです。延宝というと四代将軍家綱の時代で江戸に歌舞伎が確立されたころにあたります。
神楽式は、修祓・降神式から始まり、昇神式まで 一貫した儀式が行われ、「神の舞」「倭舞(やまとまい)」など15の舞が舞われます。創始の時代は明らかではありませんが、系統の上からは伊勢流の神楽といわれています。
祭典当日は14時頃関係者全員が当屋に集合、「清めの式」、「四座の舞」を行ったのち、神社までの道行きが始まります。
囃子方(はやしかた)の笛・太鼓の道行きの調べにのって、先頭は天狗(天狗は猿田彦大神を象徴し、神話に基 づいて手には大きな榊を持って神社までの道案内をします)、巫女、舞子、神職と続きます。
列中には恵比須、大黒が道化した舞を舞いながら、見物人を笑わせています。
神楽は、拝殿に設けられた神楽殿で行われます。男子は白衣・烏帽子(えぼし)・直垂(ひたたれ)・袴・白足袋、女子は白衣・紺袴・白足袋。
舞は巫女による優雅な「四座の舞」、刀を手に勇壮な「剣の舞」、恵比須や大黒などの面をつけた「面の舞」、両手に松明(たいまつ)を持ち、燃えさかる火の粉の中で、笛・太鼓に合わせての華やかな「火の舞」などが行われます。
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写真は2007年(平成19年)10月7日と2008年(平成20年)10月12日のものです。
〔写真撮影:服部了士〕
三宝荒神の舞
太刀を帯びた三人が、御幣、榊、花筒を順に持ち換え、最後に花筒から紙吹雪を撒き散らす華やかな舞
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三宝荒神の舞
- 2008年10月12日撮影
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三宝荒神の舞
- 2008年10月12日撮影
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三宝荒神の舞
- 2008年10月12日撮影
火の舞
火伏神事の後、燃える松明を両手に持って勇壮に舞う。燃え残った松明は火除けになるとされ、見物人がこぞって持ち帰る。
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火の舞
- 2007年10月7日撮影
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火の舞
- 2007年10月7日撮影
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火の舞
- 2007年10月7日撮影
恵比寿・大黒の舞
恵比寿・大黒に扮した二人が、面白可笑しく舞う。見物人に菓子などを撒く。
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恵比寿・大黒の舞
- 2007年10月7日撮影
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恵比寿・大黒の舞
- 2007年10月7日撮影
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恵比寿・大黒の舞
- 2007年10月7日撮影
宇受売・翁の舞
女郎・翁に扮した二人が、掛け合いながらユーモラスに舞う。
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宇受売・翁の舞
- 2007年10月7日撮影
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宇受売・翁の舞
- 2007年10月7日撮影
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宇受売・翁の舞
- 2008年10月12日撮影
八幡の舞
四人が梅の木で作った弓を持ち、舞いながら矢を五方に放つ。放たれた矢は魔除けになるとされ、見物人がこぞって奪い合う。
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八幡の舞
- 2007年10月7日撮影
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八幡の舞
- 2007年10月7日撮影
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八幡の舞
- 2008年10月12日撮影
湯の舞
湯伏神事の後、釜の熱湯を浸した笹束と藁束を交互に持って舞う。撒き散らした湯に当たると、無病息災とされる。
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湯の舞
- 2008年10月12日撮影
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湯の舞
- 2008年10月12日撮影
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湯の舞
- 2007年10月7日撮影
大弓の舞
桃の木で作った弓を持ち、舞いながら矢を五方に放つ。放たれた矢は魔除けになるとされ、見物人がこぞって奪い合う。
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大弓の舞
- 2007年10月7日撮影
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大弓の舞
- 2007年10月7日撮影
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大弓の舞
- 2008年10月12日撮影
神送り
神楽を奉納した者が全員で行う、歌による神送りの儀式。最後に、天井に張ったしめ縄を太刀で切断して、終了となる。
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神送り
- 2007年10月7日撮影
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神送り
- 2007年10月7日撮影
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神送り
- 2008年10月12日撮影
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更新日:2017年03月29日