教育
私立の幼稚園が1箇所、小学校は4箇所、中学校が2箇所、高等学校が1箇所あります。
川根高等学校では、平成15年度から中高一貫教育が行われており、平成14年度入学者の内、町らの進学者が60%を占めており、地元密着度の高い高等学校といえます。
川根本町教育委員会教育施策
1 施策の基盤
本町は、平成17年9月新町として発足し、新町まちづくりの根幹となる基本理念として、次の5つを設定した。これらの基本理念のまちづくりには、各分野における人づくりが重要であることを確認した。
基本理念 1 【安心・快適】
誰もが暮らしやすい快適な地域社会の構築
基本理念 2 【交流・活気】
人々との交流や産業間の連携等を通じた活気あふれる地域づくり
基本理念 3 【個性・創造】
資源の活用とネットワーク化、高齢者の活躍できるシステムや地域の特性を生かした教育を進め、個性的で創造的なまちづくり
基本理念 4 【共生・調和】
豊かな森林等の自然を大切にし、自然と人が共生・協調したまちづくり
基本理念 5 【自主・協働】
住民と行政・企業等が積極的に協力しあい、自らが主体的に参加するまちづくり
この5つの基本理念を踏まえ、新町が目指す将来像を「水と番人が創る癒しの里 川根本町〜豊かな自然、お茶と温泉に彩られた、だれもが安心して暮らせるふるさと〜」とし、新町建設計画の基本方針を次の6分野に設定した。
〈健康・福祉〉 ぬくもりとふれあい |
だれもが健やかにくらせるふるさとづくり |
〈生活環境・基盤整備〉 ゆとりと安全 |
便利で暮らしやすいふるさとづくり |
〈産業・経済・労働〉 お茶と温泉 |
人が行き交いにぎわいのあるふるさとづくり |
〈自然・環境〉 みどりと清流 |
自然に癒されるふるさとづくり |
〈教育・歴史・文化〉 伝統と未来 |
心豊かな人を育む千年のふるさとづくり |
〈住民参加・行政運営〉 ひと(町民)とまち(行政) |
みんなが主役のふるさとづくり |
2 基本方針
まちづくりは人づくりであり、まちづくりの主役は町民一人一人である。町民が生涯にわたり学び、活発に活動する中で、川根本町のよさを再認識しながら、個性的で魅力のある人と文化を育んでいく町を目指す。
そのために、旧2町で推進してきた生涯学習への取り組みをさらに積極的に進め、豊かな自然・文化・産業など、自分たちの住んでいる地域のよさを自覚し、人情味豊かで 活力ある生活を目指し、うるおいと喜びをもたらすまちづくりを推進する。
これを受けて、川根本町教育行政としては、新町建設計画の基本方針に示された{〈 教育・歴史・文化〉伝統と未来・・心豊かな人を育む千年のふるさとづくり}の具現を 基本にして、質・量ともに充実させていくことを重点に取り組む。
3 教育施策の重点
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生涯学習
生涯学習社会の実現は、21世紀のわが国の最大の課題である。生涯学習とは、住民一人一人が、生きがいのある生活の創造や職業能力の向上等を目指し、家庭・学校・地域社会・職場等のさまざまな場において、学習者自身が自主的・自発的に行う活動である。生涯学習社会を言い換えれば、「人々が、いつでも自由に学習の機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価されるような社会」といえる。
一方、地域を誇りとする個性あるまちづくりは、生涯学習の根幹である。したがって、本町の生涯学習は、「地域で取り組む生涯学習」と銘打って地域を中心として推進する。推進するに当たって、次の4つの手立てがある。
- 豊かな自然、文化、人的資源を生かした地に根ざした地域社会づくりの推進
- 自分たちの住んでいる地域のよさを自覚し、自然と人に優しい地域づくりの推進
- 生活にうるおいと喜びをもたらす香り高い文化活動の推進
- 伝統ある文化遺産の発掘・継承・保存と新しい文化の創造
この中から本年度は、次のテーマ、重点目標で推進し、地域ごとに多くの世代が参加し、温かな連帯感を持ちつつ、明るく健やかな地域社会の形成に努める。
テーマ「地域の魅力を生かして、誇り・活気・個性溢れるまちづくりを目指して」重点目標「地域で取り組む生涯学習」を通して
- 地域資源(歴史・伝統文化・自然・景観・産業)の再発見と保存活用
- 世代を超えた各世代の参加促進と交流増加
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学校教育
21世紀を担う児童生徒の育成は、子ども一人一人の能力や個性、適性に応じた教育を重視し推進する中で、「生きる力」を育むことが肝要である。
子どもは教育を通して社会で生きるための基礎・基本を身に付ける。さらに自らの個性を見出し、自らにふさわしい生き方を選択していく。こうした自己実現を目指す過程を的確に支援することが、学校教育の重要な使命である。このことを自覚し、川根本町の学校教育を推進する。推進するに当たっては、全教育活動を通して
- 生涯学習社会を生き抜くために必要な道具としての読み・書き・計算・コンピュータ使用能力の育成
- 読書活動を通して豊かな言葉と心の育成
- 生きる力の基本である健康・体力の育成を重点とし推進する。
- 学ぶ力と確かな知力の育成
- 教科指導方法を研究し、学びの喜びを感得させ、好きな教科を持つ子どもを育てる。
- 小規模校の利点を生かし、個に応じたきめ細かな指導で、基礎的、基本的な学習内容を確実に習得させる。
- 体験的な活動や問題解決的な学習の推進を図ったり、コンピュータなどの教育機器を有効に活用したりして、学ぶ力を育成する。
- 朝や放課後の時間を活用したり、個に応じた課題や宿題を与えたりして、学びの機会を充実し、学ぶことの習慣化を図る。
- 外国語に触れたり外国の生活や文化に親しんだりする学習を展開する。これらの学習を支援するために、ALT(外国語指導助手)を招致し、各学校に派遣する。
- 豊かな心と言葉の育成
- 道徳教育を大切にして、生き方についての自覚を深め、、道徳的実践力の高揚を図る。
- 山と川、緑に囲まれた環境の中で、自然体験活動を取り入れ、環境や自然を大切にする心、思いやりの心を育てる。
- 地域の文化財や伝統文化、多くの風習、さらに経験豊かなたくさんの人、これらのもの・こと・ひとを教育活動に取り入れ、豊かな心を育成する。
- 全教育活動を通して、言語環境の整備を図るとともに、朝読書や読み聞かせなど読書活動の充実を図る。
- 学校と家庭との連携を通して、基本的な生活習慣や生活様式の徹底を図るとともに、規範意識の高揚に努める。
- 健康な体と強い意志の育成
- 教育活動の中に心身を鍛える場を意図的に設定する。
- 健康な体と心を育むために、保護者や地域社会、関係機関との連携を図る。
- 学校給食共同調理場と連携を図り、好ましい食習慣を育成したり、食と健康の知識を持たせたりする。
- 集団体験活動を通し、社会性や自立心を育成するとともに、視野の拡大を図る。
- 自らの健康と安全は、自らが守ろうとする意志や態度を育成する。
- 信頼される学校づくり
- 地域に根ざした魅力的な教育の展開を図り、こころざしを育てる。
- 地域人材の積極的活用を図り、地域学習を充実するとともに社会の変化に対応した教育を推進する。
- 地域に開かれた学校を目指し、学校経営に地域住民の意見を取り入れるとともに学校評価を工夫し、その成果を地域・社会に公開する。
- 教職員には自己課題を明確に持ち研鑽に努めるとともに、教育公務員としての倫理感と使命感をいっそう高め、信頼される教職員の育成に努める。
- 安全対策や環境に配慮した施設・設備などの整備に努める。
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社会教育
生涯学習社会の実現に向けて教育委員会は、町民の要求に応え、学習にかかわる施設、機会、人材、情報などの環境を整備する。
- 社会教育の拠点としての文化会館のほか、各地の集会施設の有効活用を図る。
- 生涯スポーツ施設の一つとして本川根B&G海洋センターの利用促進を図る。
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多種多様な学習要求に応えるため、講座・教室・学級の充実を図り、あわせて幅広い学習機会を提供する。
- 現代社会の課題や時事問題などをテーマにした教養講座を開講し、学習意欲のある住民に対して学習の場を提供する。
- 子どもから高齢者まで、人生各期に応じ学習する場を提供する。
- 生涯スポーツ振興のため、社会体育施設等を利用したスポーツ・レクリエーション教室や大会を開催する。
- 生涯学習への取り組みやその成果を発表する集会「生涯学習のつどい」を開催する。
- 国・県・他市町村及び社会教育団体などが主催する学習機会や指導者・人材などの情報を提供する。
- 学校施設を開放するとともに、学校関係者の協力を得ながら学校施設を利用した講座等の開催を促進する。
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幅広い年齢層に対し読書活動を推進するとともに読書環境の整備充実を図り、本のまちづくりを推進する。
- 図書ネットワークの充実
学校及び山村開発センター図書室との図書貸借業務の活用を図る。
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ブックステップ事業
幼児期から読書に親しむ環境づくりを推進するため、7歳と14歳の子どもに本を贈呈する。
- 移動図書館車の運行
町内45箇所を巡回訪問し、町の中心から遠隔地の住民に対して読書機会を提供する。
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読書感想文コンクールの実施
夏季休業期間を利用して、読書感想文・感想画を募集し、児童生徒から成人までの5部門別にコンクールを実施する。
- 子ども読書活動推進計画の策定
読書離れが指摘されるなか、家庭・地域・学校を通じた社会全体で子どもが自主的に読書活動を行うことができるような環境の整備や体制の整備を研究し、子ども読書活動推進計画を策定する。
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青少年健全育成の推進
子どもは異年齢集団での活動を通して、責任感や人を思いやる心を養い、規律や規則、我慢することの大切さを学ぶ。また、地域の人々と関わり、さまざまな体験をする中で幅広い価値観を作り上げていく。一方、地域の大人は、子どもの健全育成のために自らかかわろうとする意識を高めていくことが大切である。そのためにも青少年には、地域の行事をはじめとする社会参加を積極的に推奨し、学校や警察などと深い連携を図りながら推進する。
- ボランティア・スポーツ・文化活動・地域の伝統行事・青少年団体活動などの社会参加の機会を、文化協会・体育協会など社会教育関係団体などの組織と連携して提供する。
- 次代を担う青少年に、異なる文化や生活様式に直接触れ、国際性を育成するために「中学生海外英語研修」を実施する。
- 「海の子・山の子交流教室」「ふるさと発見団」など青少年学級を通じ、異年齢や他の地域・学校の子どもとの交流できる事業を推進する。
- 放課後の子どもの居場所づくりとしての「子どもを育む地域教育推進事業」を中央小学校区と中川根南部小学校区で実施する。
- 地域の大人による「声かけ運動」を展開する。
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伝統文化の保存伝承と新しい文化の創造
川根本町に残された固有の文化や伝統・風習などを保存・伝承するとともに、川根本町の新しい文化の創造に努める。
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カヌーの町づくりの推進
平成15年度の静岡国体の開催を契機として進めているカヌーによる町づくりを引き続き推進する。特に、本年度は、町内小中学校全校においてカヌーの体験指導を実施する。
また、地域住民の協力を得ながらカヌー競技大会を開催し、地域への浸透や住民意識の高揚を図る。
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学社連携・融合の推進
各学校においては、学習活動に地域の人材を講師や協力者、ボランティアとして依頼、招聘してきた。また、学習の場を地域に求めたり、学習の一環として地区や町の行事に参加したりして、学校と地域社会をつなぐ活動が行われてきた。このことは学校(子ども)にとって大きな価値のあることであるが、地域の住民にとっても学習の成果を発表・伝承する場として、価値のあることである。
学校と地域社会が互いの目標を達成しつつできるこのような活動を今後もさらに推進していく。そのために、学校と地域社会をつなぐ人材、事業、組織、施設などを学社連携・融合という視点で見なおしていくことが必要である。
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家庭教育
子どもの教育や人格形成に対して、最終的な責任を負うのは家庭である。家庭は、基礎的な価値観や道徳観、生活習慣を身に付ける場であり、互いに助け合い支え合う場であり、安らぎを得る場である。このような家庭の機能を保ちながら、望ましい生活習慣や価値観を身に付けることが子どもにとって必要なことである。
そのためには、家族一人一人が個人として尊重しあい、互いにコミュニケーションを図り、心を伝え合う家族の在り方を模索していくことが大切である。ところが、最近の世評では、家庭の教育力が低下しているとの指摘がある。
そのため、
- 子どもに対する親のかかわり方を自主的に学習する「家庭教育学級」を開講する。 幼・小・中の各学級では、それぞれに年間計画を立てて推進するが、その中に「親子で取り組む読書活動」を入れて計画する。
- 就学児健康診断時に、学校と連携して「子育て講座」を行う。
- 「家庭教育手帳」「お父さんの子育て手帳」などを配布し活用を促し、また、広報誌の「生涯学習のひろば」の中で、家庭教育に関する啓発活動を行う。
- 保・幼・小・中・高の各PTA(保護者会)が行う「PTA連絡会」に参加し、情報交換を行い、相互理解を深める。